高齢者の防犯意識

日本は少子高齢化社会になっていて、高齢者だけの家庭も増えてきています。

美和ロックという錠前メーカーが行ったアンケートによると、子どもや孫世帯と別居している60歳以上の男女で防犯にお金を掛けている人は約6%とインターネットを利用している400人のうち全体の1割未満にとどまったことがわかりました。
何にお金をかけているのかというと最も多いのが子どもや孫世帯との交際費用で63%。次が旅行やコンサートなどの娯楽で59%。友達との交際費用が48%と続きました。

それに対してお金を掛けても追求したい生活スタイルというのが一位が健康にくらしたい73%で安全・安心な生活を送りたいという回答が57%という結果になりました。
そして生活の中で危惧していることの1位が病気や心身の健康77%。震災や火災被害、子どもや孫のことに次いで空き巣や窃盗被害という答えをしたのはわずか12%でした。

お年寄りの間で犯罪や防犯対策ということが身近な問題として捉えられていないことがよくわかる結果になっていると思います。お金をかけたいと思わないのは実際に犯罪の被害にあったことがないからそう思うのでしょう。
しかし、もし身近な家族や近所の人などが空き巣などの被害にあったとしたら具体的で身近な問題として考えられる様になると思います。

最近犯罪者が狙うのは高齢者の家庭が多いと言われています。防犯意識の低い無防備な家庭で年寄りしか住んでいない家は泥棒にとっては狙い目です。被害にあってから考えるのでは意味がありません。
もし自分の親と別居しているのであれば一度話す機会を設けてみるといいかと思います。